マンション傾斜 データ取得ミスで転用「スイッチ忘れた。記録紙ぬれた」(産経新聞)なんて10月6日の記事が有りました。「海外クライムドラマ好きの私が想像すると、初めから他所の余りかもしれない、「その杭」を絶対に使うというゴールを決めていたと思う。」なんてのは、その時点で建築関連の人間なら直ぐに気づいた。
本日の中日新聞3面記事では「施工主くい発注ミス」で「どの地点でボーリング調査したのか明らかにしていない」なんていう記述が有った。この記録書類なんてのは単純に1枚の紙にボーリング場所を示した紙切れです。
分譲販売の事業計画を会社側が作る時、近隣のボーリングデータで杭の深さが判り、これにより概算費用も判り・・・・その結果この事業の最終収益まで判り会社としてGoという流れです。
これによりゴールは会社側に決められてしまっています。追加工事費も工期も眼中に無い訳です。
犯罪捜査は誰が一番利益が有るかが主犯を探す基本ライン、大して儲からんのに300億?とかのリスクを犯す馬鹿はいません。私も賃貸ですが小山に沿って横長でエキスパンション・ジョイント付きの物件を受注したことが有ります。
小山の最高部なんて地盤が固いと思っていましたが、データ自体は全然柔らかく小山自体が盛り土のような気がしました。それぐらいタダの想定は当てになりません。こんなので、数少ないボーリングデータ場所に基づいた施工をすれば同じ事件が起こります。