母子家庭で母親も忙しく、姉も相手にしてくれないあたりがマロンの父さんの幼少期と同じでした。
少年は、かいじゅうたちのいるところに行きましたが、マロンの父さんは、自宅裏庭に行きました。そこで庭の飛び石をひっくり返しアリさんたちのいるところにベンジンを振りかけて火を付けて大虐殺したり、ロケット花火の上部に乗せて打ち上げたり、石鹸水の中で泳がせたりしていました。
少年の気持ちはとてもよく実感として判るのです。お家も、昔は布が木枠に紙を貼った芯に巻いてありました。その芯が30㎝×90㎝ぐらいの大きさでそれで家を何軒も作りましたし、それを分解すると時代劇の刀にもなりました。