オーナーへメッセージ
プロフィール
猫龍隆
猫龍隆
ブログを書くきっかけとなった飼い猫のマロンさんは、2016年5月21日13時13分に永眠しました。12年間ではありましたが幸せをありがとう。
過去記事

2010年12月26日

木の枝の切り口に塩をぬる変人  菊間町の民話面白い

金柑の木が南東側にあります。

日当たりも悪いし、実が採れるわけでもない高さなので切ったら

瑞穂のやばいばあちゃんが切り口に塩をぬりました。




普通は考えられん仕打ちなので塩を払い落し、少し調べれば・・・





おさんぜんさんとかたちの木
本人に害があるならどうでも良いですが・・・墨汁とかロウとかそれなりの方法があるはずです。
川上のいっち上の家の裏に、あたりが薄暗うなるほど枝を張ったかたちの木ぃがあって、その下いこんまい祠があって、のぞいてみると五つ六つの五輪さんが祀ってある。
その塚を”おさんぜんさん”ゆうて所の人はあがめとる。
むかしはそうとう大けな木じゃあったそうで、木ぃの下は広い影がでけて子供のえゝ遊び場になっとったそうな。
ある年の事、木ぃにぎょうさん毛虫がわいて、気色悪いし影にはなるし・・・・・・で、おばあさんは腹をたてたて切ってしもた。
「切り口に塩をぬると芽ぇがでてこん。」
ゆう事をきいたおばあさんは、
「のちのち生えてこんように。」・・・・・・と、塩をいっぱいすり込んだそうな。
その夜のことじゃった。六歳になる子ぉが
「苦しい苦しい息がでけん。」ゆうて苦しみだした。

誰にみせてもなんのからか、(せいか)かいもくわからんかった。仕方がなしにおばあさんは拝みやさんにみてもろた。ほたら、
「かたちの木ぃやそのあたりは”おさんぜんさん”の遊び場で木ぃ切ったんで”おさんぜんさん”が怒ってお前の子に罰をあてとるんじゃ。」とゆうた。
それを聞いたおばあさんは、切り株を真水で、ていねいに洗い流し、その横い、こんまいお宮を作って一心に祈ったんじゃと。
ほたら、不思議に株から芽が出てきて、子供の病もケロッと治ってしもたんじゃそうな
近所の人は、盆や彼岸には必ず詣っていって、”おさんぜんさん”の霊をなぐさめとります。

この記事へのトラックバックURL

※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい