5年ぐらい前に受注させて頂いた豪邸のトイレの調子が悪いとお呼びがかかりました。
ロータンクの水がなかなか貯まらないとの事でした。元栓が締まっているような単純な話ではありませんでした。水が貯まるとフロートが持ち上がり、止水します。そのゴムパッキンの複雑な事、ピアノ線が針のように飛び出し、パッキンの枠にその穴まであります。
タンク内には、黒カビが少々とへタったゴムのカスまであります。頭の良い方々はどうしてあんな複雑な構造にするのでしょうか?微妙な動きでついにゴムが駄目になってしまったのです。
ここまでくると、何が高級品なのか判らなくなります。マロンのお家の廉価なトイレさえ手洗いの方に水を送るホースのゴムパッキンがヘタリ、白色の「鉄管テープ」で誤魔化してあります。これなんか床に水がたまる大事件だったのです。お金持ちはサービスセンターに電話して有償で直りますが、マロンの父さんは自分で誤魔化すのです。