豊田市では、土橋駅近くの区画整理をしています。消防自動車が入れないような市街地をきちんと接道した町並みにどんどん改造しています。それ以外の市内の宅地も正面の道路を各地で拡幅して市街地の改善に取り組んでいます。
かつて、名古屋市名東区は地下鉄の接続と区画整理により日本でも有数の富が生まれた場所として有名になりました。本来、農作物を作るのに適さない農地だった所が一躍住宅地として脚光を浴び、バブル時には「事業用資産の買い替え」という制度で旧市街地(千種区あたりまで)からの買い替えで、名東区の「め」が付けば坪150万円という時期もありました。地下鉄沿線は学校のレベルも高く転勤族からも喜ばれ、賃貸物件の地主さんは一挙に資産家に変身されました。
豊田自動車さんの発展に伴う超優良企業だらけの関連会社により、刈谷市・大府市・東海市周辺まで豊かさの連鎖が続いています。かつての名東区の発展に勝るとも劣らない状況になっています。豊田市の賃貸マンションの入居率は物件も無く99%で、みなささんの年収も高いので家賃の滞納なんかもほとんどありません。名東区のバブル時にも賃貸物でこんな好調は有りませんでした。まさに、全市で一括借り上げ状態です。やや家賃が名古屋市より安いですが、徐々に近づくでしょう。
賃貸事業は究極の商売で、豊田市の地主さんたちも名古屋市名東区の地主さんが恵まれていたようにそこらへんに金がゴロゴロころがっています。唯一の違いは、TOYOTAという物作り(本業)に目が行きすぎで、賃貸事業という追加的な事に気が回らない事です。しかし、「職住近接」という快適な住まいのインフラにより本業がますます効率的になります。高速道路に例えると豊田市の伊勢湾岸道路とか中央道との接続と同じ様な物です。
下町のらネコ
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